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2016-01/16-Novel-電子書籍の感想ともろもろ所見
2016-01-16 Sat 02:29
こんばんは、藤原です。
最近iPadを入手しまして、これを機会に電子書籍リーダー「Kindle」を試してみました。
ライトノベル「灰と幻想のグリムガル」を7巻まで読み進めたので、ここまでの使い心地の感想と、
以前まで考えてはいましたが、自分で使ってみるまでは書かないようにしようと思っていた、電子書籍への考えもろもろを書いて行こうと思います。

例によって長文になってしまったので要点だけを先に述べてしまおうと思います。
電子書籍は、
・読みたいと思った本をすぐに手軽に読み始められるのは非常に高評価だった
・電子書籍ならではの手軽さも確かにあるが同時に紙の本での手軽さが失われている
・電子書籍の方が売る側としては利益に繋がりやすく、在庫過多もなく安全である
・同人制作(個人出版)に向いている
ということを個々詳しく意見を書いています。


目次
◇電子書籍を使ってみた感想
 ○パッと出てくる感想
  ・読みづらさはない
  ・では紙の本より便利かと言うと
 ○良かったところ
  ・購入から読み始めが非常に早い
 ○良いところのはずが、そうは思わなかったところ
  ・一つのタブレット(iPad)に何冊も入れておける?
  ・分厚い資料や便覧、辞書をコンパクトに持ち歩くことができる?
 ○悪かったところ
  ・壊れやすいことを考えると持ち運びづらい
  ・そこそこの大きさと重量があり取り回しやすさに難がある

◇電子書籍の抱える問題と改善の展望
 ○資料や便覧、辞書、勉強用参考書には適さない点について
 ○タブレット自体の高価さと普及率について
 ○紙の本に比べて電子書籍に大きなメリットがない
 ○紙の本の普及や人気を考えると書籍の電子化には限度がありそう

◇電子書籍を出版すること
 ○原価コスト・在庫代・郵送代がほぼゼロである
 ○電子書籍のコピーの危険性について
 ○出版社の利益について
 ○小規模出版、とりわけ個人(同人)出版に有利である


それでは続きからどうぞ。



◇電子書籍を使ってみた感想

○パッと出てくる感想
・読みづらさはない
「目が痛くなりそう」や「読みづらいかも」と言った心配がありましたが、実際読んでみるとそんなことはありませんでした。
だいたい1冊2~3時間ペースでぶっ続けで読んでいましたが、特に困ることもなくスムーズに読了しました。

・では紙の本より便利かと言うと
別にそんなこともありませんでした。
(あくまで単純に読むという範疇においては)「電子書籍だから読みやすい」ということはなかったです。
紙の本があるならそれでもいいかな、というくらい。


○良かったところ
・購入から読み始めが非常に早い
これが最も評価できるポイントでした。
Amazonで購入ボタンを押しクレジットで決済。すると次の瞬間からダウンロードが始まります。
だいたい30秒もかからずにダウンロードは終わり、後はKindleアプリから開くだけで読み始めることができました。
紙の本なら書店まで買いに行くか、通販でも注文から受け取るまでタイムラグがあるのですがKindleならその手間や時間がないのです。読みたいと思った本をすぐに手軽に読み始められるのは非常に高評価でした。
例えば僕の場合だと、深夜に「グリムガル」の1巻を読み終わって非常に面白かったので2巻が読みたくなり購入、即座に読み始められました。通常なら次の日まで待って書店に行ったり、通販でも次の日まで待つ必要があるのですが電子書籍ならそれがないのです。


○良いところのはずが、そうは思わなかったところ
・一つのタブレット(iPad)に何冊も入れておける
「何冊も本を持ち歩かなくても便利!」ということなんですが、そもそも何冊も本を持ち歩く機会がありませんでした。
「本棚がいっぱいで本が入りきらない…」という人には利点だと思いますが、残念ながらそこまで本棚をぎゅうぎゅうにしてる人がそこから新たに本を抜き出して読み直す光景をイメージできません。(本をたくさんデータ化して所持することにあまり意味が見出せません)
唯一、"数種類の本を持ち歩く必要がある"、"本自体がかさばる"といったものに適すのが、参考書・便覧など資料・勉強道具が当たると思うのですが後述する理由により、そもそも電子辞書がそういった資料系の本と相性が悪く、論外です。

・分厚い資料や便覧、辞書をコンパクトに持ち歩くことができる
あくまで僕が使ったKindleのリーダーでの話なのですが、いくつかの仕様により資料本を閲覧するのに不便に感じました。

×一度に複数の電子書籍を開くことができない
タブレット内の画面を分割して開くことは一応できますが、使いづらさが目立ってあまり現実的でないと思います。(それをするくらいなら紙でいい)

×ページ番号を指定してのジャンプがやりづらい
僕のKindleリーダーでは、ページをジャンプするときはシークバーをスライドして目当てのページへ飛ぶのですが、そのページ番号の指定がしづらかったです。
そして紙の書籍なら適当にページを開いて中を覗きつつ「この辺かな~」とアタリをつけて、例えば近いページがあれば「もうちょっと前かな」というように目当てのページを探すことになると思うのですが、電子書籍では後述の読み込み時間によりそれができません。結果としてあっちのページに飛んで、こっちのページに飛んでという資料にありがちな使い方に適していないのです。

×ページを高速でめくると読み込み時間が発生する
紙の本なら起こり得ない電子辞書ならではの欠点だと思います。
1ページずつめくってじっくり読む形式の小説なら全く気になりませんでしたが、飛び飛びでページを行ったり来たりする資料系には致命的だと思います。

以上の理由から、本来電子書籍として用いたい筆頭である重くかさばりかつ複数種類を持ち歩きたいはずの資料や便覧、辞書、勉強用参考書には適さないと思います。割と残念なところであり、課題点であると言えます。


○悪かったところ
・壊れやすいことを考えると持ち運びづらい
普通の文庫本のサイズの紙の本なら、家から出る直前に適当にバッグに投げ込んでおけばいいのですが、タブレットともなるとそうも行きません。満員電車で押されたり蹴られたり、はたまたうっかり転んでしまったりを考えると気軽に外へ持ち運ぶ気にはなれず。
普段からタブレットを持ち歩く習慣がある人ならデメリットにはならないのかもしれませんが……、少なくとも僕の周りにはそういったハイテクな方がいませんのであまりイメージできませんでした。

・そこそこの大きさと重量があり取り回しやすさに難がある
大きさについては電子書籍を読みやすいサイズのタブレットを用意すれば問題ないと思いますが、重量はどうしようもないと思います。
そして高価で衝撃に弱いことも加味すると紙の本よりも取り回しの悪さが目立ちます。電車の中でも病院の待合室でも、「うっかり落としたら壊れちゃう」と不安に思うくらいなら紙の本を選んでしまいます。
つまり、電子書籍ならではの手軽さも確かにあるのですが同時に紙の本での手軽さが失われているのです。


◇電子書籍の抱える問題と改善の展望
前項 ○悪かったところ と若干被りますが、プラスして一般的な話も織り交ぜていこうと思います。

○資料や便覧、辞書、勉強用参考書には適さない点について
具体的な問題点は前項で挙げました。
電子化したことで成功したと言える前例として"電子辞書"があります。僕も5年ほど前の高校生くらいのころから使い始め、英語の辞書および大学のドイツ語の辞書としてお世話になりました。
こちらは完全に辞書の重さという弱点を改善しつつ使いやすさは向上しています。例えば成句や慣用表現の検索なども備わっていますよね。
これに倣って、資料系の電子書籍は索引機能→ジャンプ機能があれば格段に使いやすくなると思います。そのためにはページのレイアウトもいじり……って、なんか書きながら「これくらいの機能の電子書籍はあるんじゃないか?」と思ってきました。こうなってくると電子書籍というよりはデータベースですかね。
さて、逆に言えば現状の紙の本をただスキャンして移植しただけでは格段に使いづらいということでもあります。ただ今まで愛用していた紙の本をスキャンしただけの電子書籍を買っても有効利用できないでしょう。

○タブレット自体の高価さと普及率について
僕は大学生なのですが、現状僕を取り巻く環境においてタブレットを愛用している人は少ないように思います。
またタブレットを利用していても、スキマ時間に電子書籍を取り出して読む、というほど生活に溶け込ませて使っている人はほとんどいないと思います。
タブレットが流行らなければ、タブレットで読むようにデザインされた電子書籍が流行らないのは道理です。
後述する通り電子書籍に強烈なメリットがないことも併せれば、タブレットも電子書籍も広まることは考えづらいと思います。

○紙の本に比べて電子書籍に大きなメリットがない
これを言ってはオシマイな気もしないでもないですが、本質的なところですよね。
確かに便利な面もありますが、逆に不便な面も多いです。長い歴史を持ち完成された様々な形態を持つ紙の本と比べられてしまうのは酷ですが。
電子書籍ならではのメリットがないといけません。例えば資料に埋め込まれた数式に数字を代入すると計算結果を出してくれるとか……(不安)
もはや書籍とか本とかとは違うジャンルにはなりそうです。

○紙の本の普及や人気を考えると書籍の電子化には限度がありそう
例えば今やWeb小説というのは流行しつつあり、昨今では川原礫作の「ソードアート・オンライン」何かが有名です。
これ、元はWeb小説なのに紙の本として書籍化出版されて流行しました。
「だから電子書籍より紙の本の方が良い! QED!」みたいな乱暴なことを言うつもりはありませんが、概ね総合的な傾向としては紙の本の方が歓迎されているように僕は思います。
今のは小説を例に挙げましたが、資料や辞書といった本も紙の方が僕は使いやすく感じています。
データベースとして利用する際は、検索エンジンやWikipediaなどもよく利用する身ですから、電子化されて便利になっても紙と取って代わることはないように思います。


◇電子書籍を出版すること
実は僕が一番気にしているところでもあります。
これまでは電子書籍を読む側の話をしていましたが、今度は電子書籍を出版する側の事情を意見してみます。

○原価コスト・在庫代・郵送代がほぼゼロである
紙の本であれば、印刷代や在庫を書店に置いてもらうにはその在庫代がかかります。
が、電子書籍なら原理上それは発生しえません。
そしてダウンロード販売であれば郵送代もゼロ。不良品なんて心配もありません。
もう出版したことがない人でも理解できると思います。めちゃくちゃ便利なんです。紙の本じゃなくて電子書籍で済むならこの上ないほどメリットだらけなのです。

○電子書籍のコピーの危険性について
紙の本とは違った危険性としてコピー複製の問題があります。
電子書籍はいわば画像データですから、いくらデータ元にセキュリティガードをかけたとしてもスクリーンショットでも取ってしまえばいくらでも複製は可能。原理上防ぎようがありません。
ただし、電子書籍のメリットとしては一等始めに挙げた「・購入から読み始めが非常に早い」と言うものがあります。
本来ワンクリックで購入、即座に読み始められるのが手軽で良いというものですから、一生懸命海賊版データを漁り入手しKindleリーダーに通すというのをしようとする人がいるかというと確率は低いように思います。
結論として元があまりに手軽であるため、料金を浮かすためにコピー複製に手を出す人は少ないと考えます。
(ここについては僕はあまりトレント等での海賊版の知識がないため事情が違う可能性は大いにあります)

○出版社の利益について
例えば僕の購入した「灰と幻想のグリムガル」の7巻を例に出します。
Amazonページこちら→灰と幻想のグリムガル level.7 彼方の虹
Amazonでは文庫版745円、Kindle版690円です。その差55円。
2つ上の項で示した通り紙の本での原価コストおよび在庫代や郵送代はとても1冊55円では収まりません。
もちろん電子書籍化するにあたってのコストもあるでしょうが、まぁはっきり言ってほとんど手間はかからないです。
つまり、電子書籍の方が売る側としては利益に繋がりやすいのです。更に言ってしまえば紙の本は印刷出版して在庫を作ったとしても売れ残る可能性もある。電子書籍の方は原理上それがありませんから安全でもあるのです
この点については僕が専門でもなんでもないので実際どれくらい利益が増すのかというのを数字で出せないのが非常に残念なのですが、少なくとも利益があることは間違いないと思います。

○小規模出版、とりわけ個人(同人)出版に有利である
もう散々適当なことを書き連ねて誤魔化してやっと僕がいやらしく考えていることに到達できました。
僕は長らく同人誌制作を試み、その際は印刷所へ原稿データを送ることで出版を委託していたのですが、紙の本の印刷は部数が少ないほど一冊当たりの印刷コストがかかります。
そして制作した同人誌を売りさばくのも至難の業です。イベント会場を探し申し込み、参加し手に取ってもらい購入してもらう。何部購入してもらえるかを予測するのは難しく、少なく印刷すれば一冊当たりの費用がかさみ、かと言って多く用意すれば在庫余りの恐怖があります。
お分かりいただけたでしょうか? これらの原価コスト・売る場の確保・在庫の問題といった同人制作(個人出版)でネックとなる部分を電子書籍なら全て解消してくれるのです。
それどころか普通に活動すれば真っ赤な赤字になるところを、電子書籍なら一部売れただけで黒字です。電子書籍化に当たっての多少の手間はあるでしょうが、ただの手間と言ってしまえばそれまでです。
ただし、問題点としては「電子書籍自体がそこまで出回っていない」というのがあり、これは致命的であります。

なお、ここの電子書籍と同人出版については議論するところがあり、
・電子書籍とDL販売の違いと差別化について
・同人制作における黒字赤字問題(原価コストゼロなら売値もゼロが妥当では?)
と言う部分がありますが、近々同人制作についての記事を書く予定なので、そこで詳しく意見を書こうと思います。



以上です。
とりあえず電子書籍についてあれこれを一通り意見できてすっきりしました。
話があちらこちらに行ってしまったのと、僕があまり文章が上手くないこともあってまとまりがなくなっている気もしますが、書き直すのも面倒なのでここで一旦終わりとします。

個人的には少し前に電子書籍がニュースになる程度には話題になったのに、今はそこまで騒がれていないばかりか普及もしていないので変に思っていました。
今回電子書籍を実際に触ってみることのできる機会があったので、その感想とともに半ば予想に近い形で意見を書いてみました。
今後の電子書籍の動向にも興味があります。
飽きたのでこの辺にしようと思います。

それでは失礼します。


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