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2016-01/06-Review-ブラック・ブレット 神を目指した者たち
2016-01-06 Wed 06:08
久しぶりに連続の更新をしているような気がします、藤原です。

今回は電撃文庫よりライトノベル『ブラック・ブレット』のレビューを書いて行こうと思います。
black-bullet.png

レビューと言っても以前やっていたみたいにガチガチにやらずにほとんど感想くらいの気持ちで書こうと思っています。
※ネタバレを含むと思いますが、作品自体5年前のもの、アニメ化も2年前とのことなので気にせずやっちゃいます。予めご了承ください。

それでは追記からどうぞ。


○はじめに、ブラック・ブレットを読むおよび感想を書くに当たって考えたこと
最初に手に取ったのはこうビビッと電波を受信したからだけなのですが(そもそも『ブラック・ブレット』というタイトル自体僕がどこで知ったのかさえよく覚えていません)、読むおよび読み返すに当たっていろいろと考えたことがありました。

・大賞というのを少し意識していた
別に『ブラック・ブレット』は関係ないのですが、まぁそろそろ大賞(作品の公募)を狙ってみようかなと思っています。狙うというには自分がおこがましいレベルである自覚はあるのですが、執筆活動を続けていて今まで一番マズかったのが目標を持っていなかったことだったかなと思ったので。
今まで全く目標がなかったわけではなかったのですが、それというのは「製本した同人誌の売上」でした。なのですが、だいたい同人誌制作を4,5年ちょっとくらい続けてみてあまりにも分が悪いというか、手探りすぎて努力の方向が最後までよくわからなかったというか、正直今でも理由をはっきりと述べることはできないのですが体感で「無理だな」と思っています。
これについてはまた記事を分けて自分の考えを書いてみたいとは思っています。前回に二次創作について記事にした記憶が新しいのですが、それとは違って「同人活動」についてですね。
今回この項においては同人活動(同人誌制作・頒布)の是非を述べたいのではなく、僕が執筆活動を続けるに当たっての目標を同人活動の中ではうまく見つけられなかったため、新しい目標として大賞を狙ってみる、という話でした。

いつも通り前置きが長くなってしまったのですが(毎度こういう下りって要らないですかね?)、そういったわけで単に読んでみる以外の観点で読んでみました。少し具体的に言えば、どの辺が優れているか、どの辺はダメか、どの辺は僕なら真似ができそうで、どの辺は僕には到底及びそうもないか、みたいな感じです。
先に言っておくと(当たり前ですが)普通に完敗でした。

・書き出しについて
もう長いこと唱えられている論として「文章を読ませるには最初で読者を引き込まなければならない」というものがあります。超有名なのでみなさんもご存知だと思います。
僕も概ね同意なのですが疑問を多分に僕は持っています。
というのも、書き出しが面白い作品って世の中にどれほどありますか?

僕はTwitterによく「~~という本を3ページ読んで限界で止めた」というのをしばしば書きます。もっとひどいときは3行読んで読み捨てたつぶやきもしたことがあります。
失礼がすぎることはありますが、僕がこういうことを言っているのは前述の論をきっちり真に受けて「書き出しがしっかりしているかどうか」を意識して読むようにしているからです。
で、結果として少なくとも僕が出会った本の中で、書き出しが魅力的だったから読み進めた本と言うのは皆無でした。
いや、ひょっとしたら良い書き出しのものもあったかもしれませんが少なくとも「書き出しが面白かったから読む気になった」と言えるような本に心当たりがありません。

この点については「興味を引かれるかどうか」というのが読み手である僕にかなり依存しているものなので、読む気が起きなかったからといってその作品が100%悪いなんて言うつもりは全くありませんが、それにしても書き出し書き出し言われている割に引き込まれる書き出しには出会ったことはないです。
ふとするとこれは実用書(ビジネス書)等でよく使われるテクニックなのかもしれません。他には例えばブログ・ブロマガや履歴書のアピール文など。本来は堅苦しい文章になりがちな分野でユニークさを醸し出すための技術なのかもしれません(この仮説は読んだり調べたりしていないので真意のほどは僕には謎です)。

ともあれ小説文の中で書き出しが魅力的なものと言うのは少なく、もちろんできれば良いのでしょうが、そこまで重視されるべきではないの可能性を僕は感じてきています。
しばしば自分の作品を読んで書き出しがあまりにもつまらなかったりして頭を抱えることがあったのですが、そこまで悩むことではなかったのかもしれません。
さて、またしても『ブラック・ブレット』とあまり関係ない話を募らせてしまったのですが、本作品での書き出しもぶっちゃけそんなに引き込まれるものではなかったです。ただし、非常に力を入れて書かれていることは伝わってきました。
全体を通して妙に描写に手が込んでいます。別に読んでいて内容が印象に残るようなことはなかったのですが、「私はがんばって書いたよ!」感が伝わってくる文章でした。

今回本作品を読むおよび感想を書くに当たって考えた点は以上2点でした。


○良かったところ
・設定が作り込まれている
物語の核となる「ガストレア」およびそれによって世界がどのような状態になったのか、主人公の戦闘術もよくわからない漢字がいっぱい出てきて必殺技っぽくて多分設定が裏にいっぱいあるんだと思います。
僕は設定を作るのが苦手で、あと登場人物が三人以上出てくる小説は書けないのでここは結構ヤバいなと思いました(語彙力難)。
少し気になるのが僕が目にするラノベはファンタジーとうたっておきながらSFチックなものが多いことですかね。魔法なのにその原理を説明していたり。そういうのが好まれるんでしょうか。
僕はそういう傾向が好きでも嫌いでもないのですが、一つ思うのは設定をSFチックになりながらも作り説明しておくと物語に厚みが出るような気はします。なので設定は細かい方が良いように思います。

・一つのエピソードの文量が多い
僕が書こうとするとあっさり終わっちゃいそうなエピソード(短い一つの下り)をそこそこのボリュームで書き上げています。そのためその話自体は大したことが無くても読みごたえがあります。そのため全体的に読んでいて楽しいんですね。
ボリュームがあるといっても贅肉のごとくただ無駄な文がぺたぺたつきまとっているだけではなく、丁寧な描写や豊富な語彙で書かれているのです。またここは理由がよくわかりませんでしたが、そのせいでくどくなったりテンポが悪くなったりはしていませんでした。冷静に考えるとすごいと思いました(小並感)。
ここら辺は一体どう訓練すればこう書けるのかよくわからないのですが、ぜひ僕もできるようになりたいので適当にパクっていこうと思っています。

・全体的にバランスが良い
この手にあるラノベの要素としての、戦闘・日常・お色気・ギャグ・設定説明のバランスが良かったです。だいたいのラノベ作品はどれかの要素に傾注しており、それは特徴や良さとも言えるのですが、本作品『ブラック・ブレット』は偏りがなかったです。
また、例えば戦闘の中で人が死ぬ描写というのは必ずつきものなのですが、それも多すぎず少なすぎず、くどすぎず薄すぎずととにかくバランスが良いです。ここは計算して云々ではなくセンスのレベルだと感じたので正直作者が天才なんじゃないかなと思いました。
結果、物語にも集中できるし、その傍ら日常パートも記憶に残り、お色気やギャグシーンも冷めない程度に盛り上げてくれます。すごいなと思いました(小並感)


○悪かったところ
・終盤の展開がゴミ
全体的にバランスが良いと少し前で述べたことに外れず展開もかなり自然に進んでいて満足していたのですが、終盤にライバルの蛭子と対峙しこれを破った後の展開がゴミでした。
なんか国家元首であり絶対不可侵的なオーラを醸し出していた聖天使様のおわすJNSC(作戦本部みたいなとこ?)の部屋にずかずかと入り込めた木更さん。うーんって感じでした。序盤で聖天使はモニター越しにし会話するシーンがあってまぁ結構雲の上的な印象だったんですがそれがあっさり。
なんかガストレアステージⅤが割といきなり出現するんですが、絶望感よりも困惑の方が大きかったです。ステージⅤってそんなオマケみたいな登場の仕方でいいの!? 世界滅ぼしたんじゃなかったっけ、みたいな。
なんかよくわからないけど壊滅したはずの地域になぜか無傷で残っていた巨大施設のレールガンで狙い撃つことになって、なぜか途中まで遠隔操作で発射準備をしていたのに引き金を引く直前に遠隔操作と通信が傍から見てご都合主義以外の何物にも見えない展開で遮断、なぜか主人公が引き金を引きます。なんか主人公が「50km先の標的に当てられるわけがない」とか言ってたけど全長何kmもある施設兵器の照準がなんで手動なんだ、と頭を抱えました。挿絵だとステージⅤはめっちゃ大きく描かれていて照準からはみ出そうなくらいだったし。外さんでしょアレ。
という感じでツッコミどころ満載のゴミでした。正直ステージⅤは出現させずに蛭子だけ倒して千寿の最後を看取るシーンで終わって欲しかったです。千寿のシーンも「一人で止められないでしょ」みたいなツッコミどころがややありましたが割といいシーンだったと思うのでそれで良かったんじゃないかなと思いました。
主人公がステージⅤと戦う宿命だったとしても2巻でやれば良かったのでは、と。ステージⅣが出てきた時点でめちゃくちゃ強そうなのは十分描写されていましたし、ステージⅤを無理やり一巻の内に登場させる必要はなかったと思いました。

他の部分は展開含めてかなり良かったのでいきなり不自然に映りました。何か事情があったのかなと心配になるほどでした。
一応、中盤くらいから設定の盛り込みすぎ展開のふくらましすぎな印象があったので、うまく話をまとめられなかったようにも受け取れます。でももうちょっとこの作者さんなら何とかなったんじゃないですかね。
幸い、その部分を越えた終盤はまたいい感じに戻ったので良かったです。


○良くも悪くもなかったが気になったところ
・以前読んだ作品『煉獄姫』に似ている
僕がかなり気に入っている作品に『煉獄姫』(藤原祐 著)というラノベがあります。(過去に記事にもしました→こちら
主人公が改造人間であること、連れている少女は幼い言動が目立つがめちゃくちゃ戦闘力が高く、またそれは体内に異形のものを秘めているからでありそれは大衆には忌み嫌われていること。というか「煉獄の毒気」と「ガストレア」が思いっきり対応していますね。
それ以外のところでは結構違ったりして、それはおそらく作者の嗜好の違いかなと思ったのですが(『煉獄姫』は中世ヨーロッパ的な世界が舞台でその政治的な話がよく出てくる。『ブラック・ブレット』はミリタリ的な話が多い)、一番の違いは人が死ぬときの描写、残酷描写かなと思いました。
『ブラック・ブレット』の方がマイルドというか必要以上に残酷に殺したりしないので万人向けかなと思いました。藤原祐さんは結構無残に殺します。まる。

・文章量が全体的に多い
上の ○良かったところ で「・一つのエピソードの文量が多い」と挙げて、それが原因かもしれませんが文章量が多いです。
まずそもそも本自体が分厚いです。僕が手にするラノベが総ページで200枚くらいなのに対し、『ブラック・ブレット』は343ページ!
前述の通り無駄な文章があるわけではないのですが、まぁ、膨らませ過ぎでは? という発想を禁じ得ないところではあります。
個人的には別に文章量が多くて困ることはないですし好きでも嫌いでもなく、かつ作品として良いところでも悪いところでもないのでここに挙げさせてもらいました。平たく言って"特徴"ですかね。
ただそのせいで ○悪かったところ で挙げたようにまとまりきらない展開が生まれてしまう原因であったかもしれないと思いました。


○最後に、感想を書き終わって
僕、かなりこの作品を褒めてみなさんにおすすめするつもりで書き始めたんですが、そんな調子になっていなくて焦っています。
『ブラック・ブレット』めっちゃ面白かったのでぜひ読んでみてください!
内容もそうですが、一つの小説作品としてもかなりレベルが高くまとまっています。本当にどこをとっても優良でありラノベのお手本と言っても過言ではないと思います。
ラノベはそこそこ読んでいるつもりですが、中々人におすすめできるものが少ない中でこの作品はおすすめできる作品だと思います。

あと冒頭で触れた大賞については、今回読んだこの『ブラック・ブレット』がすごい作品でとても真似できるようなものではなく、今後僕は大賞目指してみようかなぁ(すっとぼけ)みたいなのを思っていましたが絶望的な感じでいます。
そもそもこんな長いの書けないしたくさんキャラ出てくるの書けないし私いじけちゃうし、みたいな。
書く書く言って全然上げてない作品も溜まりまくってますし期待しないでいてください。




以上で『ブラック・ブレット』の感想を終わろうと思います。
今後なんですがラノベの一巻ずつをつまみ読みしてみようと思っています。それらの感想も書ければいいなぁ(願望)と思っています。
あとなんか面白くて短い時間で遊べるオフゲーあったら教えてください。
それでは失礼します。
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