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2015-06/09-Review-レビュー第五弾『別れのあと(小説)』
2015-06-09 Tue 01:49
お久しぶりです、藤原です。
明日書こう、明日書こうと思っている内にもう一週間近くも空いていました。記事の日付を見返して自分でも驚いています。

毎日の生活は基本的に変わりなく。アルバイトとその他細かな用事で毎日を過ごしています。
アルバイトの方は順調にやっています。難しい作業もなくストレスフリーな上、勉強にもなっているため、始めて良かったとつくづく思います。
それよりか、アルバイト以外の細かな用事に時間と体力を奪われているのが気がかりですね……

ゲームや小説を書く時間、とりわけ僕はPSO2のチーム(ギルドのようなもの)のマスターをやっているのですが、ログインすらできない日が続いています。
小説については端的に行ってしまうと「かなりヤバい」です。平常で上げているネットへの作品が滞っているのはもちろん、他に提出を必要とする原稿、また来たる夏コミへ僕主催のサークルで初めて出る予定なのですがその原稿にも手が回っていません。

ゲームの方を減らして……と考えているのですが、今PSO2以外で僕が主にプレイしているゲームが対戦ゲームなのですが、始めた当初にある目標を決めていて、それも達成するまでは捨てがたい、と何から何まで状態が悪いです。

明確な締め切りのあるものから順番に、かつできるだけ並行して進めていきたいな、と(難しいですが……)。
この後も潜在的に新しい用件を生みそうな用事もあるため、平穏な日は中々来そうにないです。



さて、日記が長くなってしまいました。改めて今回のレビューに移りたいと思います。

今回も小説作品の紹介です。

新潮文庫、「小手鞠るい」さんより『別れのあと』です。

別れのあと

それでは追記からどうぞ。


作品の簡単な紹介
本作品『別れのあと』は6つの短編からなる短編集です。

その全てが女性主人公視点からの"恋愛"をテーマに書かれています。

綺麗な文章による静かな雰囲気の中、じんわりと切なさや悲しみが伝わってくる、そんな作品となっています。


大人の恋愛
主人公の女性たちはみな純粋で悲劇的な一度の失恋を経験しています。

その回想や失恋から学んだ人生観を元に、現在の恋愛事情を語っていく形式になっています。

回想での恋愛は、みな若く情熱的で純粋な恋愛なのですが、どれもが全くどうしようもない理由で別れてしまいます。

どうしようもない理由、というのは事故のような大きな強い乱暴な力によって、というわけではありません。

「何故か」や「不思議に」という言葉が当てはまるような、ふわりと男女二人の心が離れていってしまうのです。

そういった経験から、捻じれた恋愛観だったり達観した幸せだったりを主人公たちは得て、大人になり生きていく様が描かれていきます。


綺麗な文学的表現に惹きこまれる
以下に本文の一部を引用します。

 僥倖――偶然に得る幸せ。
 いったいどれほどの偶然が重なって、これほど大きな幸福が、わたしのもとにもたらせれたのだろう、偶然と偶然のはざまで、その陰で、いったいどれだけの涙が流されたのか。涙が悲しみの結晶となり、結晶が集まってうすい層となり、層と層が重なり合えば、こんなにも頑丈な一枚の板になるのか。


このようなやや詩的な比喩表現が多々登場します。

普通ならば冗長になりがちな比喩表現は読み進める読者のテンポを悪くしてしまう懸念があるのですが、この作品では文章から滲み出る落ち着き物静かさによって、むしろこれらの大げさな表現がマッチしています。

主人公の回想や心理描写も多く、上記の表現とも合わせて気持ちを噛みしめるような伝わり方になるのが特徴ですね。


ただし私はあまり好みではない
良い作品だとは思うのですが、僕はあまり好きにはなれませんでした。

最初に読んだ時なんかは、主人公の女性たちが、いわゆる「悲劇のヒロイン」を演じているような印象が強かったです。

やたら登場する比喩表現も、初見では美しいと思うよりも単純にメンヘラっぽいなと思いました。

「過去の恋愛が〇〇だったから~」と言い訳をしながら恋愛観をこじらせていく様に共感を覚えたかと言うと、首を捻らざるを得ません。

"女性"の"恋愛"ものの小説ということで、僕みたいな若い男性が読むというよりも女性の方が読んだ方が楽しめるのではないかなと思いました。

一方で、あまり話の内容が好みでなかった僕でさえ、文章の良さは感じられたのでやはり一等級の作品であることは間違いないと思います。


総評
面白い作品でした。

一つ上の項では散々に書いていますが、レビューのためにさらっと読み返してみると作品の良さに驚かされました。

内容は失恋ものではありますが、文章自体は読みやすく、長さもちょうど良いため電車の中などで読むのにも適していますね。

一つ難点を上げるとするならば、どの短編もワンパターン気味であることでしょうか。

ただ、これは作者の「小手鞠るい」さんが元々こういうお話しか書かないので仕方ないかなと思います(笑)。

味わい深い恋愛作品となっているので、静かに染み入るようなお話を読んでみたい方はぜひ読んでみてください。


それでは失礼します。









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