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2015-06/02-Review-レビュー第三弾『バリ3探偵圏内ちゃん(小説)』
2015-06-02 Tue 22:42
こんばんは、二日ぶりです。藤原です。

昨日も更新する予定だったのですが、申し訳ありません。
今のところ毎日を目処に更新する予定です。
レビューしたい作品はかなりの量があるのでネタには困らないと思います。後は時間次第でしょうか。

文章自体は長くブログを続けていることもあってすぐに書けるのですが、
画像の挿入や見やすくするための工夫(今までの記事だと項目を分けたり、改行を入れたりなど)で少し時間がかかってしまっています。
今後品質をカットしていく際はその部分からになると思います。そのためシンプルな記事になっていくこともあると思いますが、そのときはお察しください(笑)。


さて、今回ご紹介する作品は小説、文庫本になります。
新潮文庫より「七尾与史」さんの『バリ3探偵圏内ちゃん』です。
kennnai.jpg


それでは追記からどうぞ。



・あらすじ
そこそこいわれのある大学に通う赤堀黄太(あかほりこうた)は、その日不機嫌でした。

夏の蒸し暑さとバイトに向かう憂鬱さの最中、電車の中で泣き叫ぶ子とその母親に出くわしてしまいました。

イライラが頂点に達した黄太くんは降り際に、その子供にデコピンをかまし、更にTwitterにそのことを書きこんでしまうのです。

ツイートは炎上。その「祭り」にはこのお話の主人公である忌女板で伝説の人物「圏内ちゃん」も加勢していて……。

一方その頃、黄太の大学の近辺で奇妙な連続女性殺人事件が起こっていました。

「祭り」と殺人事件に繋がりがあることを見抜いた「圏内ちゃん」は次第に自身も巻き込まれ、事件の解決へ乗り出していきます。

と、いったあらすじです。



・作品の特徴
まず何と言っても近年流行のインターネット関係の俗語がよく登場することが特徴でしょう。

今からでは少し古いですが2ch関係の単語が良く出てきます。「忌女板(実物は鬼女板(既婚女性板の略)」「炎上」「祭り」がそれに類されますね。

「Twitter」「LINE」にあたるアプリも登場し、終始ふんだんに利用されています。

これら用語については、知っていればその分楽しめますが、知らなくても十分な説明がなされているので問題ありません。


ほかの目立った特徴としてはオムニバス(複数主人公視点)形式で、細かく文章が分かれていて視点変更がされています。

メインとなる「圏内ちゃん」自身は引きこもり気味な性格なため、「圏内ちゃん」をサポートする夫である「朔太郎」、騒動の中心である「黄太」、事件解決のため奔走する刑事「汐見坂」など様々な人物の視点で物語が進んでいくことになります。



・文章は平易で読みやすい
この作品の著者「七尾与史」さんの本業は歯科医さんらしいです。

そちら本業と並行して執筆活動をされているのですが、文章の方も執筆のみを生業とされている作家さんの文章とも、遜色ない読みやすさとなっています。

難しい単語や長い文章を好まず、読みやすい軽い文章が多いです。

少し言及すると、(どちらかというと)理系チックな文の言い回しに思いましたね。

比喩表現や感情表現といったものが少なく、表現をするにしても主観をストレートに出すのではなく即物的客観的な文章が多かった印象があります。

格別凝った文章ではありませんが、読んでいてストレスのない文章であると思いました。



・構成の読みやすさに難あり?
文章自体に問題はないのですが、残念ながら内容が頭に入ってきづらかった、ということがあります。

ただでさえ、物語で扱う事件がやや複雑なのに加え、オムニバス形式で視点がガンガン変わるため、文章や構成でもう少し読みやすさを講じてくれた方が良かったと思いました。

読んでいて「ここは何をしているんだっけ?」「どんな場面で何をしようとしているんだっけ?」となることが頻度はそこまで高くないものの、気になる程度には存在し、

その都度読み返したり、一時止まる必要があったりして読む際にストレスになります。

事件推理ものなので、考えながら読むことについては問題ないように思いますが、推理以外の部分で頭が疲れてしまうためマイナスであると言えます。

文章自体は上の項で述べたように完成させられており、客観的で十分に情報を含んだ文章です。そのためゆっくりと読めば全くわからないことはないのですが……、

もう少し読みやすさという点で配慮があればなお良かったと思いました。



・総評
やや残念、というのが率直な感想です。

取り扱った題材は、近年ではリアル以上に生活に関わってくるインターネットであり、新鮮かつ面白かったです。

2chやTwitterといったネット偏重気味にな人たち側の世界が登場したのも良い意味で珍しい作品だと思います。

なので、構成で読みづらさが出てしまっていて、作品の性質上、作品全体が楽しみづらくなっているのはとても惜しいと思いました。

落ち着いて読める環境にあれば些細な点なのですが、移動の電車の中でだったりちょっとした短い時間だったりで楽しむにはネックになってしまうと思います。

もちろん題材や物語はとても面白い作品ですので、興味のある方は読んでみてください。


それでは失礼します。

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